月讀宮

最初はみんな、自分を愛することから

天地をわけたもののはなし

ちよ ひかりみちてなお ひかりかがやく

その永劫のかがやきをゆめみておりた魂が
やがて不滅の野心でちをけがしてゆく。

物語はなりをひそめ
せんかのなかをあゆみ
歴史は世界からひかりの祖先を消してしまう。

罪よ 多くの民から誇りをうばいたもう。
試されて生きぬく多くの民が
在りし日をゆめみ 記憶をたどってあゆむ。

すさまじき自然の応酬にたえ
その命尽きるまで楚々として生きるすがたも
美しいのだと 過去の王族は祝福した。


月へ奏上後、古代の戦争で傷つき、いまだ天にかえることのない魂を想い月ノ宮がないて苦しんだ。天体の主(神)が過去を超えられないのであれば、人もまた過去にしばられ生きていくしかない。
頭の中にこびりついた過去の凄惨な光景に別れを告げ、晴れやかにその場を去ることができるよう私が神を導く。